SphinxかわいいよSphinx
ビルド職人本も出てノンビリしてたんだけど、脳みその中が揮発する前に、ちょっと書いてた間のことも残しておこうと思ってみたり。
原稿なんですが、[twitter:@dentomo]さんからは「テキストファイルかWordでお願い」って言われました。へー、Wordアリなんだー、ってのとテキストって正真正銘プレーンテキストなのね、とそのギャップが面白いなと思った。で、結局どうしたかっていうと
Sphinxで書いた。
うん、全然、人の話聞いてない。:-)
言い訳言うと、Word持ってない&プレーンテキストで脚注やら連番やら書くのは骨が折れるなって思ったから。後、Sphinxでテキストに変換すりゃいいだろうって思ったから。で、結論から言うと、Sphinxイイヨ。。reSTのマークアップも意外と表現力あって、あまり不満に思うこと無かった。なにより、脚注とかのクロスリファレンス、レイアウトのプレビューができるのが良かった。
自分はレイアウトされたプレビューみることで構想が進むタイプなので、無味乾燥なプレーンテキストだと悶絶してたと思う。
Sphinx(というかreSTになるのかな?)のマークアップで困ったことは、次の2つくらい。
インラインマークアップの重ねがけができない
「固定長フォント+強調」とか「強調+下線」みたいなのが出来ない。これ結構辛かった。
コード例(リテラルブロック)で文字装飾ができない
シンタックスハイライトはSphinxがやってくれるんだけど、筆者が意図的に強調したい部分などをマークアップすることができなかった。
しょうがないんで
$ java -jar jenkins.jar ~~~~~~~~~~~
なんていうしょっぱい表記でお茶を濁した。
図について、スクリーンショット以外は、あとで清書してくれるってことだったので、SHOT NOTEにラクガキしたのを取り込んで貼り付けた。ちなみに、これが「Jenkinsさんのいとなみ」の元絵。
#こんなラクガキがあーなるんだから、プロの人すげー!
スクリーンショットはSkitchで取得。一応原寸で取って、Sphinx側で縮尺指定しとくようにした。フォーマットはPNG。電子書籍じゃない場合はなるべく無圧縮フォーマット(BMPとか)が望ましいんだって。
原稿はBitbucketで管理。ここ、プライベートリポジトリ作れるから便利よ。Wikiとかもあるし、読んでもらえる約束事ができれば進捗状況やらもWikiやチケットでやりとりすることも出来たとおもう。
Sphinxの原稿もテキストだかんね、この手のツール(Bitbucket)との相性はいいよ。
校正チェックやレビューはどうやったかというと、SphinxでPDFにして、それでやりました。PDFの注釈って便利な機能だったのね、と改めて知る。ただ、OSXのプレビューだとPDFの注釈で読めないのあるのね。しかたなく、Adobe Readerをインストールしたのはちょっとした屈辱。:-)
最終的には’make html
’で生成した章分けしたHTMLで入稿。そのあとEPUB化するまで、どうやったかはまた後で。残念(?)な事にSphinxでEPUB化して終わりってほど簡単じゃあなかったのよ。
ps.
[twitter:@dentomo]さんには迷惑かけたと思いますが、書き手からはSphinx(reST)はそう悪くないツールです。それでも単なるテキストファイルなので、日本語の表記ゆれやら推敲っぽいのは書き手の負担になりますね(ATOK使ってたので、いくらかマシだったけど)。表記ゆれみたいなことまで楽したいとなると、やっぱりWord最強なんですかね(一太郎は使ったこと無いからわかんない)。
WordはWordで、脚注やスタイルなどのメタ情報は、どこまでが原稿として有効だったんだろう?とかって思う。もしかして、電子入稿といっても、実は文字起こし分が楽になっただけで、レイアウトや装飾、連番、相互参照みたいなのは中の人は地道にやってんじゃないのかって、ちょっと思った。:-)
(ちょっと加筆)主にダメだった事ばかり書くけど、基本的にSphinx(reST)の表現力と普通っぽいテキストのバランスの良さは気に入っている。あと単に自分が知らなかっただけかも知んないので晒しておくと良いことあるかも。