オライリー Jenkins本(カエル本)の献本をいただきました

関係者のみなさん、ありがとうございました。
原題は"Jenkins: The Definitive Guide"だったけど、日本語版は「Jenkins」なのね。なんかあっさり。
だがしかし、帯に注目!!



以前から id:ikeike443 さんがプラグイン開発編を加筆するとは聞いていましたが、これには斜め上を行かれた!これだけでも日本語版買う価値あるやろーw. すでに原書を持っていたので気楽な気持ちで構えていただけに、いきなりハートを鷲づかみにされた気分。:-)


肝心の本編の方ですが、翻訳っぽくない読みやすい文章で、背伸びして原書(のスクリーンショットだけ)みて分かろうとした俺の時間を返せ!と行き場のない怒りをぶつけたい気分。つまり、わざわざ原書買う必要ないよって事。たぶん、eBook版もそのうち出るでしょ(PDFだと思うけど。


文書も丁寧なんですが、何気にスクリーンショットが日本語版用に撮り直されてます。原書のほうはJenkinsおじさんになる前の画面が混じってたり、Jenkinsのバージョンを固定してないおおらかな撮り方してたんですけど、日本語版はだいたい撮り直されてましたね。何気にすげー大変な作業だったと思います。


Jenkins実践入門の書評でも言いましたが、この本はこんな本です。

そもそもカエル本は,著者が中の人って事もあり,はっきり言ってチート本です。初心者おことわり。

2011-11-21 - marsのメモ

網羅的なんだけど、でも親切な内容だし、わかりやすいし...なんだけど、たぶん初心者には意味わかんない内容だと思います。少なくとも「Jenkinsって流行だし、なんかやってみたい」的な人が手にするたぐいの本ではないです。
じゃあ、今使ってて困ってる人の役に立つのか、と言うともまたビミョーな感じ(ハマる人にはハマるかも)。なんていうか、Jenkinsさんの深淵を覗く本とでも言うのかな。「起きてんのか寝てんのか分けわかんないオッサンだと思ってたら火傷するぞ!」みたいな本(なんのこっちゃ?


もしくは「こんなビルドシステム組んでみてー」って夢想させる本かな。:-)


なにせビルドはMavenベースだし、SCMもgit前提だし、インハウスリポジトリあるの前提だし、といろいろ自分の居る現実との乖離が甚だしいw そもそも冒頭で述べている「組織に継続的インテグレーションを導入していく7つの段階」のすべてを網羅してる時点でついて行けないというものだ。少なくとも私は4〜5段階あたりをウロウロしてるので。:-)


とはいえ、今の自分にとって未来的なCIの話ですら示唆に富んでおり、得るべきヒントやノウハウはたくさん詰まっているので夢想するだけってことは無いんだけどね。そんでも、ヒントを得て適用できるのは、元になる基礎あっての事なので、その辺が初心者向きじゃないよっていう理由。


間違って買っても損することは無いけど、それなりにクセのある本でもあるから、まだJenkinsさんと仲良くなってない人なんかは、本屋さんとかで現物見てから買うことをオススメするよ。

Jenkins

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