IntelliJ Community Editionのビミョー感

masanobuimai2009-10-16

昨晩ニュースを見て,今日wktkしながら試用してみたんだけど,使えば使うほどビミョーな感じになりましたよ。まあ,元々Ultimate Edition使ってんだから,グレードダウン感を感じるのは当たり前なんだけどさ。:-)
以下,思った事をつらつらと。

Scalaプラグイン

おそらく,CE使う大本命がこれ。


いろいろあって,10/16に最新版(0.3.26)がリリースされてCEでも動くようになったよ。単にプラグインのメタ情報で制約かかってただけみたい。今後ほかのプラグインでもこうゆう事おこるんだろうな(ちなみに,CEのビルドNo.は"IC-90.94"と,UE版と異なる)。
同じ理由で,Scala Power Packもメタ情報書き換えれば動くかと思ったら,ダメだった。:-(


とりあえず,これでIntelliJ CEには「唯一まともなフリーのScalaIDE」というポジションが出来ましたね。やりましたよ。:-)
使い込むと,なんかなー感があるけど,まだ開発中だから大目にみようっ。

Javaのコードブラウザとしては必要十分?

インターフェイスの実装クラスも追跡できるCall Hierarchyをはじめ,Find Usages,Dataflow to/from hereとかひと揃い使えるので,コードブラウザとしては十分だろうと思う。
それと,Inspections&Intentionsも使えるし。


ただ,検査項目多いと言っても全部英語なわけだし,日本語で教えてくれるFindBugs&Checkstyleで良いじゃんって言われたら,そうだよねーと言わざるを得ないわな。

リファクタリングブラウザとしてはどうだろう?

多すぎる&今となってはEclipseでも十分なIntelliJリファクタリングメニューも全部使えるようだ。
気になるといえば,JSPをサポートしてないので,RenameとかはJavaのみで完結しちゃうのかなぁって事。

Grailsが使えないGroovyの微妙さ

そう嘆くことはないと思う。プロジェクトの支援スクリプトとしてGroovy使えば,IntelliJ上で編集も実行もできると思えばしめたものではないか。GantもGradleも使えるようだし,JetGroovyは空気読むよっ。
#CEで前回のこれ試してみたら,デバッガの挙動がイマイチだったのは内緒だ。:-P

その他

Subversionサポートはかなり優秀よ。1.6からのブランチ&マージも追跡できるし,SVNKit使っているからすぐ使える。
あとIDEA8からプロジェクトごと/ファイルごとにエンコードを指定できるので,日本語つかったアレなファイルも大丈夫(びみょーな落とし穴あるけど)。
それと,ごく小数の人にしか訴求しないけどIdeaVIM使えるよ。私の知る限りでは,IdeaVIMを超えるvimプラグインは知らない。
#俺様カスタマイズしてるしね。:-P

最後に

基本的には(多分3.1くらいの時の)素のEclipse程度の機能しかないし,Eclipseと操作系が随分違うので,今Eclipse使っている人には正直使いづらいだけだと思う(スイッチングコストもバカにならない)。そんでもまあ,ぐっとガマンして使い続けると「お前はオレの心を読んだな!?」的なサポートを得られる時がやってくるので楽しみ(?)にして欲しい。
ありがたいことに,Eclipseのプロジェクトをそのまま開くことができるので,とりあえず手元にあるプロジェクトを開いてみるだけでもいいんではなかろうか?


Eclipseな人たちが挫けるポイントはここら辺だと思う。

  • インクリメンタルビルド無いよ。
  • キーバインドが全然違う(これはNetBeans派のほうが受入れやすいかも)
  • はっきり言って起動は遅い。そして結構なリソースイータだ。
  • UIやプロジェクトの管理体系は独特かも(ワークスペースとかパースペクティブとか無い)。
  • JDKJavadocを日本語化するのにちょとコツがいるんだけど,今でもEclipseはMergedoc使うの?だったら同じか。
  • どこまでいってもメッセージは英語だから(Javacのメッセージは日本語で出るよ)。

正直,EclipseNetBeansが普及しきっているので,IntelliJ CEはかなり今さらとも言える。なんで,すでにEclipseNetBeansJavaやっている人は好奇心で触ってみる程度で良いんだと思う。でもきっと「IntelliJって噂で聞く程便利じゃない」って思うだろうな。むしろScalaやりたいって人にはCEは向いているんだと思う。