ディフェンシブ・ウェブデザインの技術

読んだ.主にインターネッと公開サイト向きではあるが,「4章 銃弾にも耐えられるフォーム」などは,イントラネット向きな,いわゆる業務システムにも適用できる.


本書を読んでて,ずーっとつきまとっている違和感は,本書で繰り返し訴えている「使いづらいサイトには二度と近寄らない」というメッセージなのだ.BtoC(って最近言わなくなったけど)なサイトの場合,お客が集まらないというのは致命的な事なのだけれど,使う事が半ば決めつけられている業務システムの場合,利用者側に「使いづらいから使わない」という選択肢は与えられてないんだよなぁと.


そんなワケで,業務システムにおいては「ユーザビリティ」は見た目の格好良さ程度の扱いしか受けず,大昔のアドベンチャーゲームみたいなトライ&エラー型のUIが大量生産されるんだろう.
ユーザビリティなんて,ちょっとした親切心で随分向上すると思うんだけど,なんでか知らんが,その手の工夫は余計なお世話と「開発者側が」決めつける事が多い.
#利用者が入力した値が不正値であれば,そのとき指摘すれば良く,
#勝手に直すのはおこがましいらしい.


でもさ〜,数値型だから全角数字はダメとか,全角・半角を利用者に区別させるのは,なにかが間違っていると思う.

(おまけ) Webユーザビリティ・デザイン

ついでに読んだ.内容は面白かったよ,フルカラーで豪華だし.
#ってそれだけ.:-)


この手の本を読むたび思うんだが,UIの使い勝手に比重がかかったシステムってのは大抵,インターネット用だし.考える人もSIerよりデザイン会社のお仕事って気がする.要するに,同じWebアプリケーションと言え,内向きの業務システムが主戦場なあたしにとっては,羨望こそすれ今イチぴんとこない話でもあるんだなぁ〜としみじみ思う.

Webユーザビリティ・デザイン  Web制作者が身につけておくべき新・100の法則。

Webユーザビリティ・デザイン Web制作者が身につけておくべき新・100の法則。