VMOptionsをハックして，オプションセットを複数持てるようにした。

毎回々々，大量にメモリを持ってかれるのもアレなんで，複数の起動オプションを切り替えできるようにしてみた。

そして，こいつ（Settingsダイアログ）の作り方。

IDE Settingsに登場するには，OpenAPIのConfigurableを実装しなければならない。それと，application-componentにしてあるんで，IDE Settingsに分類されてるんだと思う（project-componentだったら，Project Settingsに出るんじゃないかな。多分）。
さらに設定した内容を永続化したい場合は，JDOMExternalizableも実装する必要があるそうだ（これは後で補足する）。

とりあえず，コードで説明。

public class VMOptionsPlugin implements ApplicationComponent,
                                        JDOMExternalizable,
                                        Configurable,
                                        ActionListener {

※ActionListenerは，VMOptions本体が利用するために付けただけで，OpenAPIとは関係ない。

Configurableに関係するのは，以下のメソッド。

public String getDisplayName();
public Icon getIcon();
public String getHelpTopic();

// Settingsダイアログに貼り付けるSwingコンポーネント
public JComponent createComponent();

// APPLYボタンを有効にするかどうか
public boolean isModified();
// OK/APPLYボタンを押したときの処理
public void apply();
// CANCELボタンを押したときの処理
public void reset();

// Settingsダイアログを閉じたときの処理
public void disposeUIResources();

Settingsダイアログは，元々「OK/Cancel/Apply」の３つボタンを持っているので，createComponent()で返すコンポーネントは，それら（ダイアログの閉じ方）のことを気にしなくてよい。その代わり，それぞれのイベントに対応する処理（apply()/reset()）を実装しておく。

あと，JDOMExternalizableを実装することで，そのSettingsダイアログに設定した内容を永続化することができるようだ。ちなみに，こんなコードで永続化と，その復元が可能。

public void readExternal(Element element) throws InvalidDataException {
  // 読み込んだElementの内容を自分自身に貼り付ける
  // ※ここで言う「自分自身」とは，「publicなフィールド変数」を指すみたい。
  //   更に言えば，その型はStringとかじゃないとダメっぽい（intやlongは試してないが，
  //   Mapはダメだった）。
  XmlSerializer.deserializeInto(this, element);
}

public void writeExternal(Element element) throws WriteExternalException {
  // 自身自分をElementに書き出す。
  DefaultJDOMExternalizer.writeExternal(this, element);
  // これ以外にも，Elementを操作して，自分が望むNodeを作り出してもいいみたい。
}

んで，その永続化先は，

application-componentの場合
- ${idea.config.path}/options/other.xml（多分，ファイル名は変えられる）
project-componentの場合
- $PROJECT_HOMEの*.iprか*.iws

だそうな。
→http://www.intellij.net/forums/thread.jspa?messageID=5176257&#5176257
→http://www.intellij.net/forums/thread.jspa?messageID=845855󎠟

ややこしいことに，IDEA7のOpenAPIではJDOMExternalizableやDefaultJDOMExternalizerはdeprecatedになっており，正しい永続化方法ではなくなるらしい。どうやら，変わりにPersistentStateComponent ってのを使えとあるが，やり方よくわからんので，しばらくは放っておく。
→http://www.intellij.net/forums/thread.jspa?messageID=5186012&#5186012

最後に，ApplicationComponent，JDOMExternalizable，Configurableのイベント順を示して今回はおしまいにする。
まずIDEA起動時。

ApplicationComponentのコンストラクタ
JDOMExternalizable#readExternal()
ApplicationComponent#initComponent

Settingsダイアログを開いて，閉じる時。

Configurable#createComponent()

Configurable#apply()/reset()
Configurable#disposeUIResources()

IDEAを終了する時。

JDOMExternalizable#writeExternal()
ApplicationComponent#disposeComponent()