Programming Scala

思うところあって"Programming Scala",いわゆる貘本を買った。といっても紙のじゃなくて,iPhoneの電子ブックな。
AppStore - 電子書籍 - Programming Scala

Programming Scala

Programming Scala


いつの頃からかオライリーの電子ブックがiPhoneに登場してて,"o'reilly media, inc."で検索すると結構な数のタイトルが出てくる。大体1冊600円くらいなんで,紙媒体の1/10だし,AppStoreですぐ手に入る&iPhoneでいつでも読めるという魅力に負けて,人柱になったつもりで買ってみた。


が,思ったほど悪くなかった。:-)


いわゆるPDFとかをiPhoneで読むのと違って,iPhone用に最適化してあるんで縦横スクロールしなくて良い。ページめくりもスワイプや左右タップでさくさく進む。GoodReaderでPDF読むより,i文庫とかで青空文庫読んでいる操作感に近い。


多分というか,きっと。ビューアはオライリーシリーズ共通なんで,どんなことできたか残しておく。まずは,通常操作。センターをタップすると,こんなメニューがでる。


一番下のスライダーでページを一気にめくることができるし,スライダー左右にある矢印で,本文内のリンクの行き来ができる。
スライダーの上にあるツールバーは,アイコンから動作が推測できると思うけど,目次やブックマークを使ったジャンプ,設定,検索などが行える。ちなみに,右端の「...」は "more" って意味で,タップすると他に使えるアクションが表示される。more action画面の右上に "Edit" というボタンがあるので,それをタップするとツールバーのアイコンの入れ替えができる。
#入れ替えたいアイコンをドラッグして,ツールバーの所定の場所にドロップすると入れ替えが完了する。


どうでも良いが,デフォルトのツールバーの真ん中にある道(tao)アイコンをタップすると,テーマがナイトモードってのになる。正直なにがうれしいのかさっぱりわからん。:-)


設定は思いのほか細かくあれこれ指定できたよ。Appearanceではプリセットのテーマを選んだり,自分のカスタムテーマを作れる。Layoutは文字のAlignmentやハイフン処理,マージン,行間,段落間の余白を指定できる(ここ結構気に入ってる)。Controlsで操作方法の若干のカスタマイズができる。ピンチや縦スワイプのアクションを設定できるんだけど,どちらもアクションが固定だったのが残念だった(ピンチはフォントサイズの変更,縦スワイプは画面の明るさ変更)。
  


んでもって,目次やブックマークはまあ平均的。電子ブックっぽいなーってのでAnnotationsってのがある(下図ツールバーの右端のやつ)。


Annotations...註釈の設定はこんな感じに行う。本文を読んでるときに気になったところを長目にタップする。すると"Text Detail"という画面になるんで,さらに気になる語(word)をタップする(1回目のタップが始点で2回目のタップが終点になるよ)。語や文章が選択状態になったら画面下にある "Annotate" をタップする。すると"Add Annotation"って画面になるんで,好きな事メモって Save する。
Annotationが設定された語や文書は,下図(右)みたくハイライトされる("For Example"ってところ)。ハイライト部分をタップするとメモが見れるよ。
#他にもDefine/Dictionaryってのがあったけど,よく使い方わからんかった。:-?
  


こんな具合でまあまあ面白い。iPhoneを横向きにすればランドスケープになるし(ロックもできる),スクロールすることないんで,基本的にストレス無く読める。ただ,大きい表なんかはページめくりしないでスクロールして見たい場合もあるんで,一長一短と言った所。


そんな事より聞いてくれ>>1よ!思ったより快適だったオライリーの電子ブックだけど,ひとつだけ残念なことがあった。それは固定幅フォントのサイズが極端に小さいってことだ。固定幅フォントはカスタマイズできないんで,Courier固定っぽいんだけど,ごらんのとおり本文フォントとのサイズ比が著しい。
一応,本文フォントのサイズを上げると固定幅フォントもあわせて大きくなってるんだけど,元のサイズ比は変わらないのでアンバランスなのは変わらない。


(英語よくわかんないし)オライリーの原書なんてコード読んでなんぼなんで,これはちょっと残念だった。:-(


それ以外は全然満足。なによりかさ張らないのが良い。Scalaはすでにコップ本(asin:4844327453)を持っているのだが,デカいし重いしで,会社 or 自宅に置きっぱで思ったときに読めないんで,それを補完できるのが良いね。Programming Scalaで(英語的な理由で)わからんことあればコップ本読めば良いし。そう思うと600円って,お得感ある。Pocket Referenceシリーズだと350円だから,なおさら得かも知れん。
#残念な事にPocket Referenceで欲しいの無いけど。:-P


ps.
オライリーにGroovy/Grails本ないからなんだけど,ManningやPragmatic BookshelfiPhoneで電子ブック販売してくれっ...て言おうとしたら,Pragmatic Bookshelfはもうやってた。( ゜д゜)ポカーン
Page Not Found | The Pragmatic Bookshelf


(追記)Pragmatic BookshelfeBookみてわかったんだけど,オライリーもプラットフォームはStanza使ってるのね。なるほど,なるほど。Pragmatic Bookshelfは,iPhoneでもみれるeBookをPaper Bookの4割引きくらいで売っていて,オライリーiPhoneでだけみれるeBookを350〜600円くらいで売っているってことか。
うーん,どっちもどっちだぬ。


でもAmazonPragmatic BookshelfeBookは手に入らないし,Pragmatic Bookshelfから直販でPaper Book+eBook付きを買う手間とか考えると,オライリー方式のほうが気楽でいいな。