02日目 IntelliJと仲間たち
昔はIntelliJ IDEA1本だったのですが、機能やサポートする言語の増加と共に特定の言語に特化したスピンアウト版が登場しました。それが、以下の製品群です。IntelliJ IDEAそのものはJavaで作られているため、動作するプラットフォーム(Windows/Mac/Linux)を問いません。当然、その派生製品も同様です。
WebStorm
http://www.jetbrains.com/webstorm/
HTML, CSS, JavaScriptに特化した製品です。JetBrainsの製品群で最も安く*1、近年のJavaScript再ブームもあって国内でもよく名前を見かけるようになりました。たぶん、WebStormのおかげでJetBrainsの知名度がずいぶん上がったと思います。
PhpStorm
http://www.jetbrains.com/phpstorm/
WebStormにPHPのサポートを加えた製品です。
RubyMine
http://www.jetbrains.com/ruby/
RubyおよびRailsに特化した製品です。Rails=Webアプリケーションの作成をサポートしているため、WebStorm相当の機能は有しています。WebStorm+Ruby/Railsサポートとみて良いと思います。
PyCharm
http://www.jetbrains.com/pycharm/
Pythonに特化した製品です。DjangoやGAEもサポートしています。こちらもWebStorm相当の機能は有しています。
IntelliJ IDEA Commutiny Edition
IntelliJ IDEAの無償バージョンです。OSSでソースコードが公開されています。JavaとGroovy専用IDEといった感じで、Webアプリケーションの支援機能はありません(WebStorm相当の機能も持っていない)。他にもいろいろ機能が不足していて、正直、そんな便利なものだと思ってません。Scalaやりたい人向けの製品だと思ってます(最近だとAndroid用IDEとしても注目れつつあるかも。
位置づけ的にはEclipseのJDTか、それ以下かってところでしょうか。Community Editionで動かないプラグインも多いため、変に期待してるとガッカリすることうけあいです。:-P
MPS:Meta Programming System
http://www.jetbrains.com/mps/
もともとMPSは言語開発用のIDEとして独立していたのですが、昨今のDSLブームにあやかってか今年(2012年)になってIntelliJのプラグインとしても提供されるようになりました。JetBrainsが多言語対応すぐできるのは、これのおかげっぽいのですが、高尚すぎてなにをどーするのかさっぱりわかりません。><
ちなみに、これは有償プロダクトじゃないようです。
AppCode
http://www.jetbrains.com/objc/
Objective-Cに特化した製品です。こちらはMac OS専用です。Xcodeの補助ツールといった位置づけでしょうか。ReSharperのようなアドインではなく独立したプロダクトですが、動作環境にXcodeを必要とします。
ReSharper
http://www.jetbrains.com/resharper/
IntelliJ IDEAの派生製品ではありません。C#に特化した製品で、VisualStudioのアドインとして提供しています。当然、Windows専用です。
AppCode、ReSharperを除けば、プラグインを組み合わせることでIntelliJ IDEA Ulitimateがすべての機能を有することが出来ます。それと、互いの製品間でのライセンスの共有やアップグレードはできないと思います(例えば、IntelliJ IDEAのライセンスで他の全ての製品が利用できるとか、WebStormのライセンスをPhpStormにアップグレードする、なんてことはできない*2)。
詳しくは、こちらのエントリを参考にしてください。
→ IntelliJとAppCode(CIDR)、でもってその他(WebStorm/PhpStrom/PyCharm/RubyMine)の話
ReSharper以外は、根っこはIntelliJなので、設定方法や設定情報の格納場所など結構共通してると思います。細かな違いは、個々の製品を使ったことが無いので、各自でどうにか読み替えて下さい。:-)