08日目 ツールウィンドウ
エディタのまわりをぐるっと囲んでいる引き出しできるウィンドウ群をツールウィンドウと呼びます。ツールウィンドウ名の部分は一応ボタンになっていて、クリックして引き出したり引っ込めたりします。
通常は左端、最下部、右端を囲むように配置してますが、実は最上部にも配置できます。ツールウィンドウのボタン部分をつまんで配置したい場所で離すか、ボタン上でコンテキストメニューを表示し、Move to->Top/Right/Left/Bottomで任意の場所に移動できます。
ツールウィンドウのメニューは、先ほどのようにボタン部分のコンテキストメニュー、タイトルバー部分のコンテキストメニューもしくは歯車アイコンから表示することができます。表示されるメニューは、メニューの表示方法や選んだツールウィンドウによって変わりますので、あれこれ試してみると良いです。
すべてのツールウィンドウ共通のメニューにツールウィンドウの表示モードの設定があります。それぞれ以下の意味を持ちます。
- Pinned Mode
- ツールウィンドウを表示しっぱなしにするモードです。
- このモードがOFFになっていると、フォーカスが他のツールウィンドウやエディタに移ると、そのツールウィンドウは自動的に閉じます。
- Docked Mode
- ツールウィンドウがせり出す(エディタ部分を押し出す)ように表示するモードです。
- Docked ModeがOFFだと、ツールウィンドウはエディタ部分に重なって表示されます。
- なお、先ほどのPinned ModeはDocked ModeがOFFだと設定できません。
- 実際やってみると違いがわかります。
- Floating Mode
- ツールウィンドウを切り離して表示するモードです。
- Floating ModeでもPinned Modeは設定可能です。
- なお、File->Settings->Appearance->TransparencyでFloating Modeのツールウィンドウがフォーカス外れたときの透明度を設定できます。
- Split Mode
- 同一軸(上、下、左、右)のツールウィンドウの表示位置をさらに二分割します。
- これもやってみた方が早いです。
- ツールウィンドウは同一軸では常に1つしか表示できませんが、Split Modeを使うことで2つ同時表示することができます。
- Show Views as Tabs
- これはツールウィンドウの外見ではなく、中身の表示方法の指定です。
- 複数の表示(たとえば複数の検索条件の結果をそれぞれ表示しておくなど)をタブで表示するか、ドロップダウンバーで表示するかを指定します。
- これも実際やってみた方が早いです。
いわゆる3ペインまたは4ペインないかにもIDEでございな表示を好む場合はDocked Modeを、余計なウィンドウを極力表示したくない場合はDocked ModeをOFFにするなど、お好みで設定してください。
ちなみに、IDEA9からエディタウィンドウ自身もFloatingできるようになったのですが、ツールウィンドウはメインのウィンドウにしか表示されません。
→ ついに"Floating editor tabs"が実装された!
それと、Project, Structure, Favorites, TODOなどIntelliJ標準のツールウィンドウは、たとえ「そんなの使わないよ」と思っても、消すことはできませんのであしからず。Ant BuildやMaven Projectsみたいな特定のツールウィンドウは、それを提供しているプラグインを無効にすることで消すことができます。
ps.
だいぶ古いネタで恐縮ですが、ToolWindow Managerというプラグインを用いれば、任意のツールウィンドウを非表示にすることができます。といっても2007年に出たっきり更新されていないので、今のIntelliJでも問題なく動くかはわかりませんが...。