06日目 IDEA12とIDEA11の比較

(このエントリーは11月23日に書きました)そろそろIDEA12のリリースが近づいてきたので記念にIDEA11との違いを探してみます。比較に使ったのはEAP123.4なので正式リリース版と変わってる可能性はあります。このエントリーを公開するときには正式リリースしてるんだろうか?
→ 正式版がリリースされたので、このエントリも公開しました。

トップページのデザインが変わった

Public Privewの時にトップページからメニューバーとプラグインの一覧がなくなったのでがっかりしてましたが、EAP123.4でまた、ちょっとデザインが変わりました。
プラグインの一覧は相変わらずありませんが、Settingsを開けるので、そこからプラグインマネージャにたどり着けます。一手間増えて面倒ですけど...。


Quick Start欄が、一部スライドメニューになっていて、何か変えたがってる雰囲気がうかがえます。


アイコンがのっぺりした

パステル調とでもいうのか,ちょっと不思議なアイコンになりました。見た目は世の中の流行り廃りもあるので,一概にどうとは言えませんが,伝統的にJetBrainsのUIデザイン(主に見た目)の評判はよくありません(暗に悪いって言ってるw
UIデザインがガマンできる範疇かは利用者の主観によるので,受け付けない人は縁が無かったと思うほかありませんね。


IDEA12のアイコンが気に入らない人向けに,IDEA11のアイコンに戻すプラグインがあります。:-)
IDEA12 EAP Build 122.519 からアイコンが変わった


ダークテーマ:Darcula

エディタのカラースキームでSolarized Darkのようにダーク基調のものが流行っているせいか,UI全体をダーク基調にする「Darcula」というテーマが追加されました。設定は,File->Settings->Appearance->Theme*1から「Darcula」を選びます。ご丁寧にエディタのカラースキーム(File->Settings->Editor->Colors & Fonts)も「Darcula」に設定されます。


正直...かっこ悪いです...。:-P


Problemsウィンドウ

NetBeansEclipseにある,コンパイルエラーを随時表示しているアレです。インクリメンタルビルドを持たないIntelliJは,いままでずーっと明示的にビルドしないと,コンパイルエラーを知ることができなかったのですが,IDEA12でついにProblemsウィンドウができました。


File->Settings->Compilerに「Make project automatically」という項目が増えており、これを有効にしないとダメなようです。


この項目を有効にすると,編集しているファイルを保存するタイミングで,Problemsウィンドウにエラーが表示されるようになりました。ちょっと使ってみた感じでは、そんな便利には思えませんでした。


コード補完(Code->Completion)からクラス名補完(Class Name)が無くなった

どうやら,ベーシック(Basic)に統合されたようです。まあ,普段から使う補完種別ではなかったので,良い事です。


View->Show Byte Codeでバイトコードが見れる

ほほう。これはこれは。:-)

プロジェクト作成方法がちょっと変わった

New Projectウィザードの最初の画面がこんな風に変わってました。


Public Previewで無くなってしまった「Import project from external model」「Create project from existing sources」はEAP123.4で復活してましたね。


Settingsまわりの違い

Project Structureはあまり違いを見つけられませんでしたので割愛します。

Code Style->HTMLにタブサイズの設定がついた

よかった。よかった。:-)


Code Style->JavaにArrange項目がついた

Rearrangerプラグインが統合されたようです。くわしくはこちら。
Arrange Your Code Automatically with IntelliJ IDEA 12 | IntelliJ IDEA Blog


Compilerのオプションが若干変更してる

Compilerにヒープサイズの指定(Compiler process heap size(Mbytes))やVMオプションの指定(Additional compiler process VM options)が増えてます。その代わり(?),Compiler->Java CompilerにバイトコードのターゲットVMが指定できるようになりました(Project bytecode version (leave blank for jdk default))。IDEA12からバイトコードビューアがつくと言ってましたので,それにちなんだ設定なのだと思います。


プラグイン

見たこと無いプラグインがいくつか増えてますね。

  • Android Designer
  • Application Servers View
  • Base Cucumber
  • Byte Code Viewer
  • Cloud Foundry integration
  • CloudBees integration
  • Cucumber for Groovy
  • Cucumber for Java
  • JBoss jBPM
  • Maven Integration Extension
  • Playframework Support
  • Remote Run
  • Spring Batch
  • Vaadin Support

*1:IDEA11までは"Look and feel"だった。